« 秋葉原に行ってきました | トップページ | 闇取引・・・ »

2009年7月27日 (月)

夏の宿題

巷のCB乗りの間で、局地的に盛り上がっている内圧コントロールバルブを作成してみました。

そもそも、内圧コントロールバルブとは何か? というところから、説明せねばなりません。

内燃機エンジンは、シリンダで燃焼を行ってその力で動力を得ていますが、燃焼して排出されるガスの一部はピストンリングで気密を保てず、クランクケースに吹き抜けます。 この吹き抜けるガスの影響で、オイルが汚れたり、オイル漏れが発生しているという話も聞いたことがあります。
余談ですが、ピストンリングの磨耗が進むと、さらにシリンダ内のオイルを掻き落とせなくなり、そのオイルがガソリンとともに燃焼することになります。 これがいわゆる"オイル上がり"ですね。

クランクケース内に吹き抜けたブローバイガスは、クランクケースが密閉状態にあると、どこにも抜け出ることはできませんので、クランクケース内の圧力がどんどん高くなります。 これがあまりエンジンにいい影響がありませんので、いまどきのバイクと車には意図的にクランクケース内の圧力を抜くために、ブリーザーが設けられています。 このブリーザーは大気開放するわけにはいきませんので、エアクリーナーに戻されます。エンジン稼動中は、クランクケース内は正圧、エアクリーナー内は、一定の条件を除き負圧になっていますので、クランクケース内のガスはエアクリーナー側に流れることになります。
エアクリーナーにブローバイガスが戻されることにより、エアクリーナー内部にオイルが溜まる事があります。 ブローバイガスには、オイルミストが含まれますので、その影響になります。 これは特に問題は無く、当然のことらしいです。

で、ここから本題。内圧コントロールバルブとは何か?
巷に出ているものの説明によれば、ブリーザーホース内にワンウェイバルブを設けて、エアクリーナ⇒クランクケース側にエアが逆流しないようにするためのもの・・・・とのことです。 通常クランクケース⇒エアクリーナー側にしか、ブローバイガスは流れないはずなのですが、アクセルオフでスロットルバルブが急激に閉じた時にだけ、エアクリーナー側が正圧になりますので、エアが逆流することが考えられます。 内圧コントロールバルブは、このエアの逆流を抑えて、クランクケース内圧が高まらないようにするためのバルブになります。

上記の理解(もちろん、私的な理解であり、実際は違うかもしれません)から、内圧コントロールバルブの効果を考えます。

  1. アクセルオフでクランクケース内の圧力がむやみに高まらないために、エンジンブレーキの効きがマイルドになる?
  2. 同じ理由から、エンジンブレーキ掛けた後のアクセルの付きが良くなる?
  3. 単気筒や2気筒の場合、エンジンがスムーズに廻るようになるかも?・・・・CBには関係なしかな。

Cb0114

ということで、作成開始です。 巷で売られているものは、数万円するのでとても使用することはできません・・・しかしながら、バイクでは輸入車の一部にしか使われていませんが、車のブリーザーホースにはワンウェイバルブ・・・というかPCV(Positive Crankcase Ventilation)バルブが設定されていることが多いらしく、今回はそれを流用して作成です。 車で使用されているものの流用であれば、耐久性の問題は無く、定期的な清掃を必要としない、ような気がするんですが(笑)

バルブ以外の部品はホームセンターをうろうろして調達します。 今回は、大好きなジョイフルホンダで(笑) 車から持ってきたバルブとブリーザーの径は当然合うはずもありませんので、上手くCBのブリーザー径に合うように段階的にホースを太くする必要があります。

Cb0108_2

で、完成。

Cb0109

う~む、ツギハギだらけでいかさないですな。 全長も、CBのブリーザーホースより長いので、このままで使用することは難しいかも・・・・
と、ここで一晩考えてみて、突如閃きが!! こういうのを神が降りてきたとでもいうのでしょうか(笑)

Cb0110

ちょっとした加工をして、CB純正のブリーザーホースに挟んでみました。 う~む、ばっちりだし、なんだかカッコヨサゲですね!!

完成品は、早速装着です。 サイドカバー・FIカバーを外して、タンクを持ち上げれば、ブリーザーホースには簡単にアクセスできます。 左が装着前、右が装着後です。 純正ホースを使って作成しましたので、フィッティングは完璧ですね。 ただ、ホースが見えていても、私の手が隙間にウマく入らず装着までに10分ほど格闘しました(笑)

Cb0111 Cb0112_2

早速、試し乗り! 上記効果を念頭に置きつつ、エンジンブレーキかけまくりです!! どうよ!?

う~ん、 よくよく神経を集中させてみると、なんとなくエンジンブレーキの効きが弱くなったような気がします・・・・でも、プラシーボの域を出ない位だよなぁ!? アクセルの付きに関しては、CBはアクセルを開けると怒涛の加速をしますので、付きがいいかどうか、よく判断できません(笑)。
継続してテストしてみようとは思いますが、CBとはいまいち相性が良くないのかもしれませんね。

で、気になる工作費用ですが、今回は部品代でPCV、ブリーザーホース、クリップ類で・・・・英世さん数名位。 加工費は、いつもの楽しみながらのプライスレス(笑) 実証試験としては、いい感じです。 
さーて、次は何やろうかな。

|

« 秋葉原に行ってきました | トップページ | 闇取引・・・ »

カスタム・メンテナンス」カテゴリの記事

コメント

ホースより大分小さいようなので、抜けが悪くなったんでしょうか???

試しに直接大気解放してみますか?(笑)

投稿: yoshian | 2009年7月27日 (月) 17時29分

全く余計なお世話なのですが、車種によってバルブの違いがあるようです。
かいさんの事ですからその辺は問題ないんでしょうけど、“何とかバルブ”じゃなくて大手?のNAGでも数種のバルブがあるようです。今回選んだバルブの基準をぜひが教授下さい。どうやら、何とかバルブは定期的なメンテが必要のようで・・・。
メンテフリーのパーツが有ればそっちがいいですね!!
場合によっては電源アダプターとセットでお願いしちゃうかも?よろしくお願いします。!!

投稿: ガン | 2009年7月27日 (月) 20時04分

 内圧コントロールバルブ、ドカ関係の雑誌で見た記憶が・・・ Vツイン(L型ツイン?)では効果大!で必須みたいに書かれていたと思います。でも、インラインフォーだと効果が少ないのでしょうかね?

 私は、違いの分からない男なので、つけても実感できないでしょうね・・・・・

投稿: 剣片喰 | 2009年7月27日 (月) 22時26分

yoshianさん
訪問、ありがとうございます。

直列4気筒のエンジンで、このバルブで抜けが悪くなるほどブローバイガスが出たら、それはそれで機械的に問題だろう!?という根拠のない自信の元、作業しました(笑)。 直列4気筒ならば、どっちかというと、エンジン⇒エアクリ側の抜けが多少悪くなっても、エアクリ⇒エンジンへの逆流がストップできる方が重要かと・・・・なんといってもワンウェイバルブですし!!
本当は、大気開放の実験としてオイルキャップ外して実験したかったんですけど、あとのことを考えるとさすがに・・・(笑)

投稿: かい | 2009年7月27日 (月) 23時37分

ガンさん
訪問、ありがとうございます。

今回の基準は、まず純正流用であることですね。 多少精度は犠牲になっても、余裕を持って作られていますから、耐久性には問題ないかと。 あとはまぁちょいちょいとありますので、次回お会いしたときにでも。

投稿: かい | 2009年7月27日 (月) 23時52分

剣片喰さん
訪問、ありがとうございます。

直4だと、エンジン動いている間のクランクケース内容積はあまり変わらず、内圧が高くなり 下がるピストンの抵抗になる一方で上昇するピストンの動きを助けていますので、シングルやツインに比べて変化が出にくいのかなぁとか、点火間隔が直4だと狭い間隔なので、多少の圧力変動は屁でもないとか・・・・? まぁ、何かと難しいですね(笑)

投稿: かい | 2009年7月27日 (月) 23時58分

こんばんは。

私も、この手のパーツは嫌いではないので調べてみました。
最近の直4エンジンは、クランク内の圧力をシリンダー内で逃がすように設計されていると聞きました。

それでも、耐えられなくなった圧がエアクリーナーボックスに逃げるようになっているとも聞きました。

アクセル全閉で、クランクに圧が逆流するとの事も聞きましたが、それは高出力・高回転エンジンで高回転から急激なアクセルオフで圧が戻るらしいです。
しかも、数秒だけ。

なんで、メーカー側も付けないのでは?と教えてもらいました。

と、ま~聞くだけ聞いて全く意味が分からなかった(笑)

投稿: isi | 2009年7月29日 (水) 22時29分

isiさん
訪問、ありがとうございます。

なるほど、私の妄想理論もそうそう間違っていなかったわけですね(笑)国産の二輪車はレーサーを含めてあまり
採用されている例が無いみたいですが、4輪では普通に使われているんですよ・・・・すごい不思議ですが、やっぱり
何かしらの効果はあるのかなぁ、と期待してしまいますね(笑)

投稿: かい | 2009年7月29日 (水) 22時42分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 秋葉原に行ってきました | トップページ | 闇取引・・・ »